8月30日、「せせらぎの郷」(野洲市須原)の「魚のゆりかご水田」
へ稲刈り体験に行って来ました。
このあたりの田んぼは、黄色く色づいているところが多く、
また久しぶりの晴れ間で、稲刈り日和です。
参加者は田んぼオーナーの方や、一般、行政や研究者など
さまざまな方が約70名参加されていました。
カマで刈って、束ねて、ハサガケにします。
束ね方を教えてもらってましたが、難しくて、束を何度も
回しています。
はじめてカマを持つ小さな子どもたちもいましたが、楽しいようで
ずっと刈っていました。
少しだけ稲刈りを体験して、あとは巨大なコンバインが登場して
一気に刈ってましたが、それはそれで見ていて楽しいものでした。
この田んぼは、お魚が遡上できるように、魚道が造ってあり、
外来魚等におそわれにくい、えさになるプランクトンが多い、
等、魚の子どもが育つのに良い環境です。
田んぼへあがった湖魚たちが、産卵してそこで成長し、
琵琶湖へ帰っていく、こういう田んぼでつくられたお米を
「魚のゆりかご水田米」として、付加価値をつけて販売されています。
そのことを田植えや、生きもの観察会、稲刈りと、体系だって
体験プログラムが作られ、学習機会となっています。
また、生きもの命のゆりかご講座として、「お米と魚のおいしい関係」
と題して、京都府立大学の中村先生から、滋賀県の食文化や
滋賀ブランド野菜についてのお話し、漁師の松沢さんから琵琶湖の漁業から
みた、琵琶湖の状況についてのお話しもありました。
お昼は、2日前に稲刈りをされた新米や、琵琶湖の湖魚の佃煮など、
たくさん準備されていて、おいしくいただきました。
こういう体験を通して、生きものを感じながら「食」を考える、大切ですね。
準備してくださった皆さんありがとうございました。